43歳から資産形成|自営業の老後資金はいくら必要?リアル試算公開

43歳、自営業。老後が、急にリアルになりました。

子どもが3歳のとき、我が家の貯金はほぼ0円。
退職金もなければ、働けなくなれば収入も止まる。

「このままで本当に大丈夫なのか?」

そう思い、はじめて本気で老後資金を試算しました。

  • 月30万円で生活するとしたら、老後いくら必要なのか。
  • 年金はいくらもらえるのか。
  • 43歳からでも間に合うのか。

理想論ではなく、自営業のリアルな数字で計算しています。

同じように不安を感じている方の、参考になればと思います。

目次

43歳、自営業。老後が急にリアルになった理由

資産形成を意識したのは43歳のときでした。

きっかけは、子供が3歳のとき。

我が家の貯金がほぼ0円ということに気づいてしまったことです。


その現実を目の前にしたとき、言いようのない不安が込み上げてきました。

私も妻も自営業のため、退職金もありません。働けなくなれば、その時点で収入は止まります。

それまで老後のことは、どこか遠い未来の話でした。

「なんとかなるだろう」というより目を背けていたんだと思います

子供の教育費はもちろん、老後についても考えなければいけないという不安が急に現実のものとなりました。

このままではいけない。
はじめて将来のことを本気で考えなければと思いました。

自営業の年金はいくら?夫婦で試算してみた

老後資金を考えるうえで、まず確認したのは年金でした。

私たちは夫婦ともに自営業です。会社員のような厚生年金はありません。
受け取れるのは、基本的に国民年金のみです。

調べてみると2025年時点の満額は、1人あたり月およそ6万6千円。
夫婦2人で約13万円。年間ではおよそ156万円になります。
(正確には違うかもしれませんがざっくり夫婦で月約13万円として考えていきます)

この数字を見たとき、「生活費の全てをまかなうのは難しいな」と素直に思いました。
だから私は、年金を「老後の生活費」ではなく、お小遣いとして考えることにしました。

まずは現実を知ること。
そこから、必要な老後資金を逆算していきました。

老後生活費を月30万円と仮定する

では、老後の生活費はいくら必要なのか。

わが家では、月30万円とざっくり仮定しました。

前提として、子どもはすでに独立している想定です。教育費の負担はありません。

住まいは賃貸で月10万円。都心にこだわらず、地方都市へ移る選択肢も視野に入れています。

そして生活費と娯楽費で20万円。(食費、光熱費、通信費、保険、日用品や外食など)

年金の約13万円は余剰資金として旅行などや急な出費に備えていこうと思っています。

老後だからといって、極端に切り詰めた生活はしたくない。

あくまで「今の延長線上」にある暮らし。
そう考えると、月30万円という数字に落ち着きました。
年間では360万円になります。

4%ルールとは?

ここで出てくるのが「4%ルール」です。

4%ルールとは

資産を年4%以内で毎年取り崩せば、30年以上経っても資産が枯渇する可能性が非常に低いという理論

とてもシンプルな以下の計算式で、必要な老後資産が割りだせます。

年間生活費 × 25必要資産

私のケースで言うと
年間生活費(年360万円)×25必要資産9000万円

老後に年間360万円を使いたいなら、理論上は約9,000万円の資産が必要という計算になります。

4%ルールは絶対ではない

もちろん、4%ルールは万能ではありません!

  • 将来の運用利回り
  • インフレ率
  • 市場環境(株価暴落など)

によって結果は変わります。

それでも、「目安」としては非常に分かりやすい。
曖昧な不安を、具体的な数字に変えてくれるからです。

貯金0円から9,000万円資産を作るって想像できないけど、ゴールが見えるとやるべきことも見えてきます。

43歳からでも間に合うのか?

正直に言えば、9,000万円という数字を見ると一瞬ひるみます。

でも大事なのは、いきなり9,000万円を作ろうとしないことです。
最初からゴールを完璧に目指す必要はありません。

まずは月1万円から。極端に言えば100円からでも積立を始めてみることです。

「目標に少し近づく」ことから始める。これが現実的なスタートです。

シミュレーションしてみると正直「無理かも」と思った

43歳から65歳まで働くとして、あと約22年。

まずは資産形成は感覚ではなく、数字で見ることが大切です。
シミュレーションして現実を見てみましょう。

私はアセットマネジメントOneのシミュレーションを使って試算しています。

以下の4つ値を入力すると、毎月の積立金額が約15万円と分かります。

  • 運用利回り(年):運用利回りを7%と仮定(手堅くいくなら5%で計算する)
  • 初期投資額:0円
  • 目標の資産額:9000万円
  • 積立期間:43歳から65歳まで働くとして22年とする
老後資金の計算シミュレーション
出典:アセットマネジメントOne

目標は9,000万円。
初期資金は0円。
年率7%で運用できたと仮定し
毎月約15万円の積立が必要になります。

正直「厳しい〜!」と思いました。

でもやらないより、資産形成を始めて「少しでも目標額に近づけるように行動してみる」という気持ちで始めてみることにしました。

最初から満額を狙わなくても大丈夫です。
できることから少しずつ始めてみることが大切です。

43歳から資産形成を始めて48歳で夫婦合わせて資産約1900万円になりました。

まずやるべき3ステップ

資産形成の基本はシンプルです。

老後資金を作る「公式」

資産額 = 積立額 × 利回り × 期間

自分でコントロールできるのは3つ。

  • 支出を減らす
  • 収入を上げる
  • 期間を長くする(早く始める)

この中で一番すぐできるの「支出を減らす」ことです。

まずは固定費の削減から

収入を上げるのは時間がかかります。副業も簡単ではありません。
でも固定費は違います。

  • 保険料
  • 通信費
  • サブスク

一度見直せば、効果はずっと続きます。

資産形成は短距離走ではなく、長距離走です。

逆に、食費や日用品を極端に削るのはおすすめしません。
ストレスが溜まり、長続きしませんし削減額も小さいので、まずは無駄な固定費がないか調べてください。

私は固定費の見直しで毎月5万円の積立を始めることができました。

証券口座を開設する

次にやることは、証券口座を開くことです。
まだ投資をしなくても構いません。

口座を開くだけで、「いつでも始められる状態」になります。

だからこそ、まずは口座開設だけ。
環境を整えることが、次の一歩につながります。

100円でも積み立てる

最後は、実際に積み立てること。

金額は小さくて構いません。
100円でも1,000円からでも始めてみることです。

大事なのは、「投資をしている自分」になることです。
積立設定を一度してしまえば、あとは自動で続いていきます。

人の意志は弱い。
でも仕組みは強い。

まずは小さく始める。
慣れてきたら、少しずつ増やす。

それだけで十分です。

投資センスがなくてもできる戦略

私には投資の才能はありません。

だから選んだのは、長期・低コストのインデックス投資

個別株で当てるのではなく、世界全体の成長に乗る再現性のある方法を選びました。

投資センスよりも「仕組み」で勝つ。

これが私の戦略です。

節税は「確実なリターン」

投資の世界では、年3〜7%のリターンを狙います。

でも節税は違います。
実施した瞬間にリターンが確定する。

自営業だからこそ使える制度は多い。

  • 青色申告
  • 青色事業専従者
  • iDeCo
  • 小規模企業共済

これらはすべて所得控除になります。

iDeCoはデメリットもありますが、逆に引き出せないことをメリットとして考えました。

iDeCoのデメリット
  • 60歳まで引き出せない
  • 出口戦略が難しい
  • 将来の税制変更リスクがある

さいごに:老後資金は「小さな行動」から

老後資金は、一気に作るものではありません。

100円からの積立でも、固定費を少し減らすだけでも、まずは行動してみることが大切です。

9,000万円は「目標」であって「義務」ではない

仮に届かなかったとしても

6,000万円でも
7,000万円でも

目標に近づけば近づくほど、老後の不安は確実に減ります。

仮に1,000万円だとしても0円よりは全然違います!

完璧を目指さない。でも行動は止めない。

43歳からでも、まだ間に合うと私は考えています。

目次